国保税の値上げに反対

14日の市議会最終日、議案の採決が行われ、反対する議案の反対討論に立ちました。国保税を値上げする条例案、値上げする内容の予算案のいずれも賛成多数で可決されました。値上げを中止を求める請願も採決されましたが、賛成少数で不採択となりました。

国保税値上げ反対の討論は以下の通りです。


第7号議案については、まず、トラブルが続いているマイナ保険証への一本化がされます。

そして、第24号議案とも関連しますので一括して申し上げますが、国保税の大幅な値上げがされます。もともと高い国保税をさらに大幅値上げするもので、到底容認できるものではありません。

国保加入者は年金生活者や個人事業主の方などで、4分の3が年間所得200万円以下。物価高で実質的な収入がマイナスとなる中、保険税の大幅値上げのダメージは大変大きなものになります。

個人事業主の方の中には新型コロナの影響でダメージを受け、ようやく立ち直りつつあるという方も少なくないと思います。こういうときにインボイスで実質的な増税で、これだけでも大変なのに、さらに国保税まで大幅値上げされたら生活できないという声が寄せられています。

「値上げされたら生活できなくなる」「払えないものは払えない。お金のないところから搾り取るようなことはしないでほしい」という市民の声をどのように受け止められているのでしょうか。

国民健康保険は社会保障ですので、保険税を支払って残ったお金で普通の生活ができる金額でなければなりません。そのために国が責任を持つべきところ、これを怠って国庫負担を削減してきたことに根本的な原因があります。

こういう国の政治から住民の生活を守るのが自治体の役割で、必要な手立てを講じなければなりません。

理解できないのは、現在繰り入れている6億円までゼロにしてしまうということ。

赤字補填とみなされる繰り入れの解消を求められているとおっしゃいますが、それは自治体による負担軽減のための努力であり、引き続き創意工夫によって軽減を続ける、あるいは新たな軽減制度を作るべきです。

市独自に軽減する余地はあるにもかかわらず、こうしたことが何も行われません。

所得の少ない人に配慮したといいますが、いくら配慮したところで大幅な負担増に変わりありません。値上げしないことこそが最大の配慮であるということを申し上げます。

こんな無茶な値上げは絶対にやめていただきたいと思います。

日本共産党 春日井市議会議員 原田ゆうじ

日本共産党春日井市議会議員の原田ゆうじです。 主に市内の動きや、活動報告などをしていきたいと思います。

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